全5校あった専門学校の生徒約2,000名に実施された「思考力開発」の授業――
その命脈を継ぐのが、Orabi塾の授業メソッドです。かつてECC思考力研究所が、1回の授業ごとに成果(生徒のアウトプット)を想定したテキストを作成し、講師が1回の授業ごとに成果物を回収する方式でした。つまりはアイデアの知識を教えるだけでなく、生徒全員に授業ごとにアイデアを提出させるという挑戦的な試みであり、そのケーススタディ方式のテキスト作成には、スペシャリストの存在が不可欠だったのです。
*『教育新聞』記事、写真の講師は現・Orabi塾主宰の中野
専門学校内の一般教科を担当する講師に対し、O.L.T.(On the Lesson
Training)を複数回にわたり実施しました。授業メソッドを実体験してもらったあと、メソッドを反映させたテキストを作成し自身の担当教科の模擬授業をプレゼンしてもらう内容でした。講師に向けた研修においてさえ、成果物を発表するという原則が貫かれたのです。